第35回日本軟骨代謝学会
会 長 佐藤 正人
(東海大学医学部医学科 外科学系整形外科学 教授)
第35回日本軟骨代謝学会
会 長 佐藤 正人
(東海大学医学部医学科 外科学系整形外科学 教授)
このたび第35回日本軟骨代謝学会を2023年3月3日(金)4日(土)の両日、横浜シンポジア(横浜市)にて開催させていただきます。これもひとえに会員の皆様ならびに関係各位のご支援のおかげと心から感謝申し上げます。
今回のテーマは「修復と再生 次の一手」です。臨床応用が本格化しつつある運動器再生医療のさらなる飛躍を、まずは軟骨の修復と再生からその実現に願いを込めました。軟骨修復再生、変性抑制には、再生医療という細胞を用いたアプローチばかりでなく、低分子化合物や抗体などの薬剤、その中間的なものとして最近注目されているエクソソーム等細胞から分泌されるけれども細胞を含まないものなど、多岐にわたります。本学会では様々なアプローチの作用機序(mode of action)に注目して、最新の研究内容をできる限り網羅して、会員並びに参加者の皆様と共有して知識をアップデートしたいと考えています。
一方で、軟骨に異常をきたす疾患は多く存在しますが、中でも変形性関節症は膝関節に限っても有症状者は800万人以上にも上ると言われています。本疾患に対して実施されている従来のようなアプローチが未来永劫有効なのか、早期に介入して疾患をコントロールするやり方はないのか、再生医療等はどのようなものが有効なのか、未だに真の回答は探索途上です。本疾患克服のためには、病態解明、ステージング、評価、治療効果判定などが不可欠です。第一線の研究者の様々な取り組みも本学会で取り上げ、皆様と議論を尽くしていきたいと思っております。年に一度の学術集会におきましては、横浜で皆様が顔を合わせることができるような状況で実施できることを祈りつつ準備を進めて参ります。
また、本学会は、参加者の皆様により充実した研究の場を提供するべく多彩な企画を計画しております。是非、多くの皆様にご参加いただき、活発な討議を期待いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。